1 はじめに
年末も近づいてきて、なんとなくPC内に溜まったファイルの整理をやりたくなる時期になりましたね。
でも、ファイルには複数の属性や要素がありますから、「Aという切り口だとこのフォルダだけど、Bという切り口だとこっちのフォルダだよな・・・」なんていうふうに迷いが出てきて、なかなか進まないのがファイル整理です。
2 やたら高速なファイル検索ソフト「Everything」を使おう
そこでおすすめしたいのが、ファイルの分類を諦めてファイル検索ソフトのEverythingを使うことです。
なぜ検索が高速なのかについては省略しますが、Everythingを使用すると、ローカルに保存されたファイルを爆速で検索できます。どのくらい速いかというと、Windowsに標準登載されている検索機能「Windows Search」を使うとイライラするようになるレベルです。ダウンロードは下のリンクから。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/everything
↓のような感じでタスクバーに固定しておけば、すぐに起動ができますし、ネットワークでつながっていればOneDrive上のファイルも爆速で検索することができます。なお、タスクバーへの固定方法は、Everythingを起動している状態で、タスクバーに表示されているEverythingのアイコンを右クリック→「タスクバーにピン留めする」です。
Everythingを使うとどこにファイルがあっても爆速で探せるようになるので、ファイル名さえきちんとしておけばもはやファイルの分類は不要です。とりあえずどこかに置いておいて、必要になったら探しましょう。
3 基本的な使い方
①基本的には、上の方にある検索ボックスに文字列を入力すると、その文字列が含まれているファイルやフォルダをごっそりピックアップしてくれます。
ピックアップしてもらった後は、「更新日時」をクリックして時系列順に並べたり、名前で並べ替えたりするとより目的のファイルを探しやすくなります。
➁2つの文字列のいずれも含んでいるファイル等を探したいときは、文字列の間に半角スペースを入れて区切ると探してくれます。
③2つの文字列のうち、どちらかさえ含まれていればいいのであれば、文字列を|で区切るとさがしてくれます。|(バーティカルバー)を入力したいときは、バックスペースキーの横あたりを探してみてください。
④逆に、特定の文字列を含むファイル等を除外したいときは、文字列の前に!を入れると除外してくれます。
⑤よく利用する検索条件がある場合は、メニューの「ブックマーク」から検索条件を保存しておくことができます。Word文書だけ(デフォルトの検索文字列:「*.doc|*.docx」)とか、Excelファイルだけ(*.xls|*.xlsx)なんかは保存しておくと便利かもしれません。
ちなみに、メニューの「表示」→「プレビュー枠」をクリックしてプレビュー枠を表示させておくと、ファイルを開かなくても中身をみることができますので、適当に命名してしまった画像ファイルなども楽々リネームできます(言うまでもないかもしれませんが、ファイルの名前を変更したいときは、ファイル名をクリックしてF2キーが便利です。)。
ついでに、メニューの「表示」→「フィルタ欄」をクリックしてフィルタ欄を表示させておくと、検索ボックスの横に「全て」や「ドキュメント」等のファイルの種類でフィルタをかけられるようになりますので、より便利になります(ただ、ドキュメントには.iniファイルとか.xmlファイル等も含まれますので、ワードファイルだけ探したいときは「.doc」とか「.docx」と入れて探した方がよいと思います。)。
【その他便利な検索方法】
・文字列に*(アスタリスク)を付けると、0文字以上の任意の文字列、?を付けると1文字以上の任意の文字列という意味になります。
・文字列を””で区切ると完全に一致するものを探します。
・content:を使って全文検索をすることもできるようなのですが、結構負荷がかかるので、かなり時間がかかるほか、PCがフリーズしてしまう可能性もあります。
4 ファイル名の工夫
ということで、ファイルを爆速で探すことができるような環境を作ることができましたので、あとはフォルダやファイル名の工夫をしておけばもう分類しておく必要はありません。ファイル名は、「書面の種類_依頼者名_事件の種類_その他検索したい内容.docx」とかどうでしょうか。あまり厳密にやっても大変なので、適宜ルールを見直しながらやるのがいいように思います。
5 応用的な使い方もあるけれど・・・
Everythingは、EverythingToolbarやQuick Lookを追加でインストールして連携させるとさらに便利になったりするのですが、これらのツールを使うには、GitHubからダウンロードしてインストールするか、wingetコマンドを使用しないといけないほか、少しスタートアップもいじらないといけないので少しハードルが高いかもしれません。
なので、とりあえず窓の杜からインストールパッケージをダウンロードできるEverythingのみをインストールして検索を爆速にし、さらに便利にしたかったら追加でがんばるというのがよいのではないでしょうか。