以前、「弁護士バッジにかんするあれこれ」という記事を投稿していましたが、今回は弁護士バッジのデザインに関する記事です。

 私は、単位会の法教育委員会に所属しているので、たまに県内の小中学校に出前授業に行ったりします。その際、アイスブレイクとして「弁護士バッジ」の話をすることがあるのですが、その意味については、長年以下のような日弁連の公式見解に沿ってお話していました。

弁護士は、胸にバッジをつけています。
このバッジには、外側に「ひまわり」が、中央には「はかり」がデザインされています。
ひまわりは正義と自由を、はかりは公正と平等を追い求めることを表しています。
(参考)https://www.nichibenren.or.jp/ja/kids/question.html

 ひまわり → 正義と自由を(追い求めること)
 はかり → 公正と平等を追い求めること
 を表しているということですね。上記の文章では、「正義と自由を追い求めているか」について一義的に決まらないのですが、ひまわりっぽいので含めています。

 しかし、今日たまたま発見したされた日本弁護士連合会『弁護士百年』(昭和51年(1976年)発行)の122頁で、以下のような記載を発見してしまったのです。

弁護士が職務を行う場合に帯用しなければならない弁護士記章(会則29条2項)
記章は向日葵(ひまわり)の花弁の中央に銀白色の秤を配したもの
向日葵は正義の象徴 秤は衡平の象徴

 ・・・対比してみましょう。
(日弁連)
 ひまわり → 正義と自由を(追い求めることを)表している
 はかり  → 公正と平等を追い求めることを表している
(弁護士百年)
 向日葵 → 正義の象徴
 秤   → 衡平の象徴

 あれ、少し変わってる?今後はどっちベースでお話したらよいのやら・・・
 衡平が「公正」と「平等」に分割?されたのはともかく、「自由」とか「追い求める」というのはいつくから追加されたのでしょうね。
 ちなみに、正義の女神が持っている天秤は正邪を測る「正義」を徴しているらしいですよ。