基本情報技術者試験と私

 基本情報技術者試験については以前から興味があり、20歳くらいのときには「どっちか受けるなら行政書士とどっちがいいかな~」みたいな検討をしていました。しかし、テキスト的な本を購入して調査したところ、当時は選択できるプログラミング言語がC、COBOL、Java、アセンブラ(CASLⅡ?)というガチ勢向け言語(※個人的な見解です。)しかなく、VBとかperlを触ったことがあるくらいの私には超絶ハードルの高い試験であったため、このときは行政書士を取得することにしました。

 2009年には表計算が追加されてちょっとハードルが下がったのですが、ロースクール入試→司法試験→司法修習→弁護士業務と忙殺されている間にいつのまにか約10年もの時が流れていました。そんなとき、「2020年の春期からはCOBOLに代わりPythonが追加される」というニュースをみかけたので、「Pythonなら少し扱えるし、そのうち受験してみよう」と思っていたのですが、これもつかの間で、ある日突然「令和4年度後期が個別のプログラミング言語問題で基本情報技術者試験を受験できる最後の機会」になってしまった(※令和5年度からの試験制度変更)ので、今回がんばって受験することにしました。

 結果としては、Python問題がもっとも得点率が低いという本末転倒感あふれる結果となりましたが、なんとか合格することができていそうなので(レポートでは午前が80点、午後が65.5点)、備忘も兼ねて基本情報技術者試験に関することをまとめておきたいと思います。なお、いいわけをしておくと、Pythonは追加されてすぐにCBT方式になってしまったため、サンプル問題しか公開されておらず、過去問演習をすることができなかったのです・・・。

旧午前試験(新A試験)について

 午前試験は、150分で択一式80問に回答し、1問1.25点で60点以上得点できれば合格です。

 テキスト(猫がかわいい『イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)』)をざっと読み、より詳細な『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』を辞書代わりに基本情報技術者試験ドットコムさんの過去問道場をやり込んだらなんとかなりました。

 時間についてはわりと余裕があったので、A試験に変更後(90分で60問に回答)も、上記対策でなんとかなりそうな気がします。

旧午後試験(新B試験)について

 午後試験は、①情報セキュリティ1問(20点)と、③データ構造及びアルゴリズム1問(25点)が回答必須で、これら以外に、②ハードウェア・ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計から3問、マネジメント系・ストラテジー系から1問の合計4問から2問(15×2=30点)、④C言語、Java、Python、アセンブラ 、表計算の合計5問から1問(25点)を選択して回答し、合計60点以上得点できれば合格です(なお、私は、ソフトウェア・ハードウェア、ソフトウェア設計、及びソフトウェア開発(Python)を選択しました。)。

 対策としては、『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験) 』を利用して過去問演習(本番でも黄色のマーカー機能が使えるので、「一色でどう情報を整理していくか」という点を含めて演習)をしたほか、過去問が公表されていないPython問題対策として『徹底攻略 基本情報技術者の午後対策 Python編』を利用して演習をしました。

 が、上記演習をしても、なかなか疑似言語問題がきっちり解けるようにならなかったので、疑似言語問題についてはさらに解説が詳細な『基本情報技術者 午後試験対策書 (試験対策書シリーズ)』や、基本的なトレースから練習が可能な『情報処理教科書 基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本』を利用して演習を行いました。
 なお、情報セキュリティ問題については、先に情報セキュリティマネジメント(SG)を取得していたのであまり苦労しなかったのですが、前述の『基本情報技術者 午後試験対策書(試験対策書シリーズ)』は情報セキュリティに関する解説も詳細だったので情報セキュリティが苦手な人は、この点についても同書を用いて演習するといいかもしれません。

 まだサンプル問題しか公開されていないのでなんとも言えませんが、午後試験は、③データ構造及びアルゴリズムや④プログラミング言語問題に時間がかかり、それほど時間的余裕がなかったことを考えると、100分で情報セキュリティ4問と疑似言語問題16問の合計20問のすべてに回答しなければならないB試験では、演習等を通じた回答速度の向上がキモになりそうです。疑似言語問題の内容が易化すれば別ですけど。

 なお、疑似言語の形式が、これまでの「■」(繰り返し)や「▲」(分岐)を用いたものから「for」「while」「do」(繰り返し)や「if」「elseif」(分岐)を用いるものに変更されるので、書籍を購入する際は、この点に対応しているか要確認です(形式を自分で書き換えていく、というのも勉強になりそうな気もしますが。)。

その他

 ほんとにゼロから勉強を始めるということであれば、『文系のための 基本情報技術者 はじめに読む本 (情報処理技術者試験)』や『あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書) 』・『あなたはネットワークを理解していますか? インターネット時代に欠かせない根っこの知識が確実に身につく! (サイエンス・アイ新書) 』から入るのもいいかもしれません。

参考:令和5年度以降の試験制度

 令和5年度からは、基本情報技術者試験(Fundamental Information Technology Engineer Examination)が通年実施されるようになるとともに、旧午後試験(新:B試験)の出題が情報セキュリティ4問+疑似言語問題16問となり、選択式の問題(従前は)が廃止されることになりました。

 個別のプログラミング言語問題だけでなく、ハードウェアやネットワークに関する選択問題も廃止され、「情報セキュリティ」や「アルゴリズム」の理解がより問われるようになるようです。

 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20220425.html