先日、認定経営革新等支援機関のお仕事の一環として、日本政策金融公庫を訪問する機会があったのですが、待合所に『ビジネスプラン見える化BOOK』という冊子がおいてありました。同書はソーシャルビジネス（社会の課題の解決をミッションとしてビジネスの手法を用いて取り組む事業）の事業計画策定をサポートするために発行されているもののようですが、なかなかよさそうだったのでご紹介です。
同冊子は、ビジョンを明確にするところから始まり、現状の分析をしたうえで課題解決のための打ち手を検討していく、という流れになっているのですが、秀逸なのは、事業活動を支える組織をどういうふうにしていくのかという組織の構想まで検討を求めている点です。
事業計画を検討する場合、事業活動の構築（どういう取引関係を作っていくのか）や、そのために必要なお金はいくらか、という点を中心に話が進んでいきがちなのですが、事業活動を維持・拡大していくためにはこれを支える組織についてもきちんと整備していく必要があります。「組織構築を怠っていた結果、組織が爆発四散した」なんてことも起こり得ますので、事業計画を策定する際には、事業やお金のことだけでなく、組織についても検討しておくことをおすすめします。
同冊子のPDF版やワークシート（Excel形式）については、以下のサイトからダウンロードできるほか、監修者による解説動画も見ることができます。事業計画策定の第一歩として活用されてみてはいかがでしょうか。